オートデスクに未来はあるか?

CADケンコラム

AutoCADの産みの親であるAutodeskは、アメリカのカリフォルニア州を拠点にするソフトウェア企業です。そしてオートデスク株式会社は日本法人になります。

さてここで、以下の記事にも通ずる話になりますが、

AutoCADを今後使っていく上での判断材料として、Autodeskはそもそも儲かっているのか?について、ここ数年の財務諸表を確認しながらざっくり考察したいと思います。

経営数値は以下を参考に。
・売上高
・売上高利益率(営業利益)
・ROA

財務諸表はAutodeskのIR情報を参照。


【Autodesk経営数値】
※単位:百万円、1ドル100円で計算

・売上高推移
2016年:250,410
2017年:205,660
2018年:256,980
2019年:327,430

・売上高利益率(営業利益)推移
2016年:-24.6%
2017年:-24.8%
2018年:-0.97%
2019年:10.5%

・ROA推移
2016年:-10.4%
2017年:-12.4%
2018年:-0.5%
2019年:5.6%

ざっと数値を見てみると、
「あれ!?Autodeskって赤字続き?」
と思ってしまうような経営数値に見えますよね。

パッと見、売上高利益率やROAにマイナスが多く、
「Autodesk大丈夫か?」
と頭をよぎりますが、じつはこれらのマイナス数値には裏があります

それは…

Autodeskが自社製品の“販売方法を変えた”こと。それが関係しています。

どういうことか?

そのじつ、Autodeskは2014年から2016年にかけ、AutoCADを含む自社CAD製品の販売方法を永久ライセンス販売からサブスクリプション(月賦、年契約等の定額制)契約に舵を切っています。

そのため、

  • サブスクリプションに移行するための準備費用
  • 永久ライセンス販売とサブスクリプション収入との収益差
  • ハード・ソフト面の土台作りの設備投資

等々により、結果として減収減益として経営数値に出ていたと見ることができるのです。

ちなみに、サブスクリプションに移行するときに起きるこの現象、PDFでおなじみのあの企業、“Adobe”でも同様のことが起きていました。Adobeは現在、増収増益になっています。

「では、今後儲かっていくんかい?」についてですが、

Autodeskの今後のメイン収益になるサブスクリプション収入の推移を見てみると、

・サブスクリプション収入の推移
※単位:百万円、1ドル100円で計算
2016年:127,720
2017年:129,000
2018年:171,270
2019年:253,350

この4年間で倍増、順調に増えていることがわかります。

そして先に見た売上高推移も、

・売上高推移
2016年:250,410
2017年:205,660
2018年:256,980
2019年:327,430

近4年間の単純平均成長率は7%、こちらも順調に増収しているといえるでしょう。

さらにもう一点注目したいのは、近年マイナス推移だった“売上高利益率”と“ROA”が2019年、プラスに好転していることです。

これらが意味することは…

そうです。

サブスクリプション移行の準備が終わり、これからガンガン稼いでいきまっせ!と、狼煙が上がったことを意味します。
鼻息あらくしているAutodeskさんが目に浮かびますw

それを表すかのように?Autodeskの株価も4年前と比較して4倍以上の値をつけて順調に上がり続けています。

出典:オートデスク【ADSK】:時系列データ/株価 – Yahoo!ファイナンス

この動きについては、ストック収入型のサブスクリプションは定期収入によって収益に予測が立てやすく、それも相まっての期待値も含まれていると思います。


以上のことから、Autodeskはそもそも儲かっているのか?について。

結論、「これから儲かっていく可能性大!」
そして、「AutoCADがいきなり消えることはないだろう」

という結論でCADケンのざっくり考察終わりたいと思います。


ちなみにCADケンは、
Autodesk株は持っていませんw

コメント